[ スーパーサラリーマン左江内氏 ] 第2話 土曜21:00~22:00 日テレ系列
「さえないけど意外と真理をついているスーパーサラリーマン」
ある日知らないおじいさんからバッジをもらったことから、
スーパーマンに変身し、人々を助けるようになった左江内氏(堤真一)。
しかし、元々正義に燃えるタイプではない、明らかに。
だから隙あらばバッジをおじいさんに返してヒーローなんてやめようと思っている。
ヒーローの力を発揮しているのも、書類を時間内に届けるとか
遅刻せずに会社や学校に行けるようにするとか、そういったことが圧倒的に多い。
しかも、左江内氏がヒーローに変身していることは、見た人達の記憶からは消されてしまうため、どんなに活躍しようが左江内氏は冴えないままなのだ。
妻からはないがしろにされ、子供達にはうっとうしがられる。
けれどそんな左江内氏にも人生哲学はある。
左江内氏の息子・もや夫がある日学校で怪我をして帰ってくる。
学校の雲底から落ちたというのだ。雲底にワックスが塗ってあったことから、もや夫が指揮者に選ばれたことを不満に思う子供の仕業だと、円子(小泉今日子)は激怒。
けれど雲底にワックスを塗った真犯人はもや夫自身だった。
それを知った左江内は息子にみんなの前で謝らせるのだ。
「お父さんを見てみろ。普段なんにも悪くないのに土下座してるんだぞ。でも、本当にダメなのは悪い事をしてるのに謝らないことだ。」
ちょっと情けないけれど、その言葉は真理をついてる。
納得したもや夫は、クラスのみんなの前で土下座して謝る。(父と一緒に)
結果、練習に真面目に参加しなかった友達も誤り、合唱コンクールは成功に終わる。
けれどやっぱり記憶に残らない仕組みのため
左江内氏は合唱コンクールにすら間に合わないダメな父親で終わる。
一見、仕事もできないし家族にはないがしろにされている情けない男でなんだかなと思うけれど。
「なにもしてなくても土下座するけれど、悪い事をしたらやっぱり土下座」
という、意外と筋をきちんと通している左江内氏に、
うっかりはまってしまいそうな予感がする。
たがみゆうこ
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