ズンドコベロンチョの意味とネタバレ。~世にも奇妙な物語より~
世にも奇妙な物語25周年 傑作復活編でリメイクされる作品について取り上げていきたいと思います。
今回ネタバレしていく話は「ズンドコベロンチョ」です。
題名からして何?と思わされるこの作品。
それがこの作品の狙いでもあるんですね〜。
果たして意味はあるんでしょうか?
改めてあらすじを見直すとオチが酷いな〜と思ってしまうこの作品ですが、それがまた魅力の一つなんです。
世にも奇妙な物語「ズンドコベロンチョ」のオチをネタバレ!
この話は暗い話でく、どちらかという笑える話で、ちょっと深い感じです。
難解な話でもないのですが、簡単にストーリーをおさらいするのに役立ててもらえたらなぁと思います。
- 大手広告代理店のエリート・三上が自分以外の人間が「ズンドコベロンチョ」という言葉を使っているのに気づく。
- 自分だけ知らないことに焦りを覚え、何とか意味を突き詰めようとするが、プライドが邪魔して誰にも聞くことが出来ない三上。
- しかし『ズンドコベロチョ』が世間に浸透する勢いはどんどん増していく。
- そしてついに会社で『ズンドコベロンチョ』というプロジェクトが企画され、三上はそれの責任者に選ばれる。
- 耐えかねた三上は「ズンドコベロンチョって何ですか!!!?」と絶叫!
- 一同が「えー!!!」と言って終わる
この作品を見て面白いと思ったのは「これって自分の日常でもあるな」と思ったことですね。
自分が知らない言葉を周囲の人間が当然かのように使って会話をしてて、焦ることってありませんか?
でも恥ずかしいから聞けないのでとりあえず適当に合わしてその場を逃れ、後でググりまくった経験は誰しもがあると思います。
この『ズンドコベロンチョ』に関してもそうで、もし友人達と一緒に見ていたら、三上みたいに『ズンドコベロンチョ』って何?と思いながらも、でも友人に聞けないしなぁ〜。どうしよう〜。みたいになってた人もいるんじゃないでしょうか?
完全にこの作品の思う壺ですよ!笑
『ズンドコベロンチョ』の意味は?
勘がいい人ならもうお気付きかもしれませんが、『ズンドコベロンチョ』に意味なんてありません。
いやもしかしたら作者の北川悦吏子氏なら何か知っているかもしれませんが…
ただ一応原作にこういう説明もあります▼
主人公の男がズンドコベロンチョという言葉を分析してみるとズンドコには形容動詞っぽい響きが有り、ベロンチョはヌメヌメした気味の悪い生き物を連想させると書いてあったが、主人公がズンドコベロンチョに関する周囲の話題を聞く限りでは、あちこちで場所によって言うことが違い、勿論皆違う人が言ったことだが、ある時は何らかのキャラクターっぽかったり、ある時はそれも実在する生き物のようで、しかもそれが人間なのか人間以外の生き物なのか見当がつかなかったり、またある時は動詞の一つのようだったり、食べ物のようだったりと連想した
でもこれって何か分からないものにそれっぽい意味を付け、いろんなものを想像させることでより困惑させようという狙いですよね。
そもそも『ズンドコベロンチョ』に意味があったらこの作品が成り立ちませんからね~。
視聴者を三上状態にすることにこの作品の本当の狙いですので。
これが放送されたのは1991年で、今みたいにネットがない時代なので、当時は多く人が『ズンドコベロンチョ』をあの手この手で調べようとしたんじゃないかと思います。
実際にTV局に問い合わせが殺到したみたいです。
『ズンドコベロンチョ』を見た人と見てない人でも色んな駆け引きが繰り広げられたことでしょう…
ただ現代のようにググれば何でも出てくる時代においても違った効果を発揮するんじゃないかと思います。
いや逆に困惑するかもしれないですね。
何せいくらググっても出てこないんですから…
ましてや実際にネットの世界で「ズンドコベロンチョ?あぁあれね」とか『えっまさか本当に知らないの?」とか「俺さっきズンベロしてきたよ!」みたいな嫌らしい駆け引きがされていますからね。
でももしかしたらリメイク版で謎が明かされるかもしれませんよ?と意地悪なことを言ってみたりもします(笑)
と言いながらも「本当に意味があったらどうしよう…」と実はビクビクしながらこの記事を書いているんですけどね…
タイトルで釣られた人は本当にすみません!
でもこれが『ズンドコベロンチョ』のある意味正しい扱い方だということも分かって頂けたんじゃないかと思います。
是非皆さんも『ズンドコベロンチョに適当な意味を付けて知ってる風を装う』などして、周囲をからかってあげて下さいね~!